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虫に寄生することで知られる冬虫夏草ですが、「人体に寄生することはないのか?」という疑問を抱いたことはありませんか? この記事では、人体に寄生する冬虫夏草があるのかどうか、また人体に感染するキノコはあるのか、という点について情報をまとめました。
冬虫夏草とは、宿主である昆虫に菌類(虫草菌)が寄生し、その虫を栄養源として宿主の体内で菌糸を増やしていくもの。夏になると、虫の殻を破って生えてきます。
「人間に寄生する冬虫夏草はあるのか?」という疑問についてですが、現時点では人間の体に寄生した冬虫夏草の例は確認されていないようです。ただ、冬虫夏草が人間に寄生するというテーマで描かれたメディア作品などはありますので、興味のある方は手にとってみてはいかがでしょうか。
冬虫夏草って人間に寄生しないの
— ヲ² (@woni_0117) March 7, 2021
冬虫夏草って人間にも生えるのかな?
— ハト (@gotoHATO) October 14, 2020
冬虫夏草(虫に寄生するきのこ)の展示でのパワーワード
— りい (@lea68102374) January 11, 2020
「残念ながら人間に寄生した例はない」
残念なのかよ!#POPなきのこ展
冬虫夏草の寄生先が人間になったらどんな風になるんだろう、って考えたところでうたわれでそんな感じのが出てきた事を思い出した。
— のいず (@baobabu_73461) April 14, 2021
キノコの感染症についての研究を行い、診断を行っている千葉大学真菌医学研究センターによると、ヒトに感染するキノコはとしては「スエヒロタケ」と「ヒトヨタケ」の2種類が確認されています。
現在までに日本でキノコの感染が確認されたのは30例以上です。ただし、日本でキノコへの感染が確認できる施設は限られていることから、非常に診断が難しく、さらに多くの患者が感染している可能性もあると考えられています。
キノコに感染した場合には、実際にキノコが生えてくるのではなくせきやたんがしつこく続くという症状が出てくるとされています。中には喘息の症状が出たり、肺炎のような状態になったりすることもあると言われているので、注意が必要です。
キノコは非常に小さな胞子を作り、空気中に飛ばしています。この胞子を吸い込んでしまうことがありますが、通常無害なキノコは人間の体の中でもやがて死滅してしまうため問題はありません。しかし、スエヒロタケやヒトヨタケの場合は、人間の免疫に対する抵抗力が強く、生き残ってしまう場合があります。特に肺の免疫が弱くなっている方は注意が必要といえるでしょう。
キノコを食べていることとキノコへ感染することは関係がないとされています。感染を予防するためには、スエヒロタケなどが生えている場所に行かないのが確実な方法です。とはいえ、どこにどんなキノコが生えているのかを把握するのは困難ですし、アウトドアを趣味にしている人には無理な話ですよね。
キノコに限った話ではありませんが、感染を予防するためには普段から体調を整え、免疫力を高めておくことが重要です。